一回り近く歳の離れた28歳のメロンさん。
中川翔子さん似の美少女で、ルックスだけでなくスタイルも抜群。
でもあまりに不思議ちゃん過ぎて、私には最後まで理解不能な女性だった…

「やっぱり別れよう」
日曜日の早朝。そう告げた彼女は、私の家を静かに出て行ったものだ。
婚活ライフで最もインパクトを残した彼女との交際は、こうしてあっけなく幕を下ろすことになる。
それでも、意外なほど喪失感はない。
まるで夢でもみていたようだ。

この三か月間は何だったのかな。
改めてそんなことを考えてみても、正直よく分からない。
そんなことよりも早く婚活を再開するべきなのだろうが、なんだかモチベーションが上がらないなぁ。

そうして一日をダラダラと過ごした翌朝。
出勤しようと支度していると、ＬＩＮＥの着信にふと気付く。
「おはよう♪」
そんな見慣れたスタンプは…メロンさんからだった。

いや、なにコレ…
どういうこと？
全くもって意味が分からず、とりあえず放置しておいたのだが。
その後も彼女からちょこちょことＬＩＮＥのメッセージが届く。

正直気味が悪い。
「どうしたの？」そう返してみると、相変わらず不思議ちゃん全開の返答が。

「別れたからってＬＩＮＥくらいしてもいいでしょ♪」

いや、よくないわ！
さすがに意味不明すぎる。
もうこれ以上かかわりたくないな。そう思って、人生二度目のブロックと相成ったのである。

それから数日くらい経った頃だろうか。
ふー、婚活ってこんなにしんどいもんかね…
お酒の席で、ついつい後輩に愚痴ってしまったのだが。

それがまさかのきっかけとなり、傷心の私に新たな出会いが訪れることになった。