身の程をわきまえろ!男タカシのアラフォー婚活ブログ

ネット婚活でも意外と何とかなる!?婚活日記

続・リンゴさん④彼女との幕開け

新大阪駅の近くで飲みながら談笑する私達。
新幹線の最終も近づいてきたため「そろそろ行かなきゃ」と切り出すと。
リンゴさんの雰囲気が少し変わったように感じたのは、私の気のせいではなかったようだ。
「うん」
そう答えた彼女は一瞬の間合いの後で。
「ねぇタカシさん」
私の目を見据え、落ち着いたトーンで話しだす。


「私はタカシさんのことすごい気になってる」
「もっと仲良くなれたらいいなって、思ってるよ」


この時の私の気持ちは、なんて表現するのが適切なんだろうか。
嬉しくもあり、照れくさくもあり。でも同時に何故か、とても申し訳ない気持ちにも。
そんな様々な感情が混在して戸惑ってしまう私であった。


「おっさんをからかうなよ」


たしか、こんな不細工な返し方しか出来なかったように記憶している…


「付き合ってほしい、なんて言わないから」
「今度、一緒に遊びに行ったり出来ないかな」


ごめんね、変なこと言っちゃって。
彼女はこう続け、最後はこれまで通り明るく振る舞ってくれる。
そして何事もなかったかのようにお店を後にしたのだった。
リンゴさんと別れて新幹線に乗った私。
指定席に空きが少なく、贅沢にもグリーン車の座席に身を沈めたのだが。
落ち着かないのは座席のせいじゃないよね。


(さて、どうしたものかな)


有難いことに好意を持ってもらえていて、私自身も彼女への好感度は非常に高い。
一緒にいるととても楽しいのだから、遊びに行くくらい「喜んで」って感じでもある。
もちろんお付き合いするとなると話は別だが、そもそも今の段階ではそんな選択肢があるわけでもないし。
いまいち頭の中はまとまらないが、まぁあんまり考えてもしょうがないか。
そう思った私は、とりあえずとLINEを送っておくことに。


「今日はホントに楽しかったよ。じゃあ次は一度デートでもしますか。大阪のおすすめスポットを案内してちょうだい。また連絡するわ」などと。


リンゴさんとはこれまで文字通りの不定期通信だったが。
それからは、何気ないLINEのやりとりを毎日行うことになる。
当然ながらこの時点では「父親になる覚悟」など微塵も出来ていない私。
後日、悩みに悩みぬくことになろうとは…。この時はまだ考えてもいなかった。