身の程をわきまえろ!男タカシのアラフォー婚活ブログ

ネット婚活でも意外と何とかなる!?婚活日記

続・メロンさん⑦彼女の手料理

わざわざ遠くの高級スーパーまで買い物に出掛けた私達。
ようやく戻ってきた頃には、ずいぶん遅い時間になっていたものだ。


「調理器具が足りないから」そんな理由で、結局私の家では料理しなかったメロンさん。
今日は彼女の自宅で初めての手料理である。


私の家とは比べ物にならないくらい広々としたキッチンで料理が始まると。
意外と言っては失礼だが、慣れた手つきで包丁を扱う彼女。


「タカシさんはゆっくりしてて」


少し手伝おうとしてみるも、どうやらお邪魔なようだ。
ごめんなさい。


見るからに美味しそうな食材を惜しげもなく使う様は、正直なところ家庭料理とは程遠い。
まぁ今更たいして驚きもないか。
もはや「彼女の初めての手料理が楽しみ」というよりも、あまり出来ない貴重な経験。そんな意味合いの方が勝ってきた気がする。
たぶんこの時すでに、メロンさんと結婚するのは難しいんだろうなと悟っていたのだろう。


ディナー。
まさに、そう呼ぶにふさわしいご馳走の数々が食卓に並ぶ。
使われている食器も格式高そうなモノばかりだ。
「いただきます」
さっそく口に運ぶと…うん、これは美味しいわ!
いや、これだけの食材を使えばそうなのかもしれないが、本当に美味しかった。

そんな束の間の夕食を満喫し、すっかりご満悦なメロンさん。
大きなテレビでお気に入りの映画を観ながら、食材と一緒に購入してきたワインを開ける。
コレ1本分で、普通に料亭にでも行けるよね。そんな代物だ。
お酒の弱い私としては味の違いなど正直よく分からないが。
もはや、やけくそ。
ガブガブ飲んで一気に酔っぱらってしまう。
そしてそのまま、長い夜の部が始まったのであった。