掲載写真やプロフィールを見直して数日。
女性からポツリポツリとあいさつも届くようになって驚く。
身の程知らずなことを言えば、結婚対象として考えるのは難しそうな方が多かったものの、それでも素直に嬉しかった。

私からのアプローチにも少しずつ前向きな反応を頂けるように。
もちろんメッセージ交換の途中でフェードアウトされることは日常茶飯事も、そんなことで凹んでいたらネット婚活など出来ない。

とにかく気になる方にはあいさつを送り続け、毎日誰かしらとメッセージ交換を行う。
ちょうど仕事が忙しい時期で何度もめげそうになりながらも、ここが踏ん張り所だと。
いや、それは大袈裟ですね。すいません…。

それでもその甲斐あって、約３か月間で７人の女性とお会いすることも出来た。

最初のお茶で終わる人もいれば、2回目の食事や3回目のデートに繋がる出会いも。
皆さんにご報告できるような面白エピソードも特になく、全てが至って普通な感じでした。
（もちろんお相手の方の感想は違うかもしれませんが…）

結局、7人全員とご縁はなかったようで、正式なお付き合いには至らず。
まぁそんな簡単にいくわけないよなと、大きく落ち込むこともなく前を向く。

そんな日々の中で出会ったのがミカンさん（34歳）だった。

小柄な女性がタイプだったため身長で検索していたら、ものすごい可愛らしい女性がヒット。
エステティシャンさんで、あり得ないほどに可愛らしい写真が微笑んでいる。

これは…全然無理だなぁ。
実物がどうあれ、競争率がハンパじゃなさそうだ。
文字通りのダメ元であいさつを送ると、その瞬間からミカンさんのことは完全に忘れていたと思う。

あいさつ成立の通知が届いたのは、それから数日後のことだった。