イチゴさん③なぜ掲載しないのだろう
特急に揺られて1時間ほど。
待ち合わせの30分ほど前に、イチゴさんの住む街へ到着する。
いつものように駅構内や近くのカフェを探すも、数が少なく意外と混んでいた。
しょうがない。
今回はタリーズで許してもらおう。
そのまま待ち合わせ場所である駅の改札付近に戻る。
まだ10分前といったところか。
「少し早いですけど着きました」
「ゆっくりいらしてくださいね」
そうメールを送ると、すぐに一人の女性が私に近づいてきた。
イチゴさんとの初対面。色白で綺麗な方だった。
挨拶とお礼を交わしつつ、「ごめんなさい、カフェがどこも混んでいて…。タリーズでもいいですか…」と確認する。
ここはイチゴさんの地元。
他に候補があればそう言ってくれるだろう。
「もちろんです」と笑顔のイチゴさん。
結局、婚活ライフ初めてのセルフコーヒーショップでのお茶と相成った。
どうしてお写真を掲載しないんだろう。
やっぱり抵抗があるのかな。
でも載せたら普通にモテそうなのに。
そんなことを考えながら、タリーズへと向かうのであった。