身の程をわきまえろ!男タカシのアラフォー婚活ブログ

ネット婚活でも意外と何とかなる!?婚活日記

カシスさん⑦告白を決意する

遠距離婚活の洗礼を受けた私。
「急用が入ってしまった」というカシスさんからのメッセージを見たのは、すでに福岡空港に到着した後だった。
全然大丈夫ですよ。ホントお気になさらないでくださいね。そう返すと、すぐに彼女からの返信も。


「本当にごめんなさい」
「この埋め合わせは近いうちに必ず」


そう返ってきたところまでは問題ないが。
さて、この後どうしよう。
少し思案した上で、せっかく来たんだからと近くの温泉にでも行ってみることにした私。
楽天トラベルで適当な宿を探すと、早速レンタカーを借りて大分まで向かう。
博多からなら2時間ちょっともあれば着くだろう。


私は、こうしてフラッと一人旅に出るのが好きな方である。
まあそれが寂しくなってきて、今は婚活しているわけだが…
たまにはいいよね。
そんな風に割り切ると、誰にも気兼ねすることのない一人温泉も悪くない。
「お酒が飲める人ならば更に楽しいんだろうなあ」なんて考えながら、大浴場でゆったりお風呂に浸かってくる。


すっかりのぼせたお風呂上り。スマホにはカシスさんからの着信が。
とりあえず折り返してみると。


「今日は本当にごめんなさい」


開口一番消え入りそうな彼女の声。
いやいや、おかげでのんびりとした休日を満喫できて、逆に良かったくらいですよ。
のほほんとそう返す私。


「仕事でトラブルがあって…」


そう話すカシスさんが、あまりに元気がなかったために急に心配になる。
大丈夫?そう声をかけるも「今日は本当にごめんなさい」と繰り返し謝るだけの彼女。
うん、全然大丈夫そうじゃないな…
どうやら用件はまだ終わっていないようだ。
あまり長話をしている場合でもないよね。


「本当にご苦労様」
「私のことは気にせずに、引き続き頑張ってくださいね」


そう少しだけ彼女と話すと、LINEでも簡単にメッセージを送っておく。
それに対してカシスさんから返信があったのは、だいぶ夜も更けた頃だった。
もしかしたら明日少しだけでも会えるかな。そんな淡い期待を抱いていた私だったが、それも難しそうだよね。


「今日はゆっくり休んでくださいね」


一言だけ返して眠りについたのである。
残念だけど、また今度があればいいな。そう思いつつ。


障害がある方が恋は燃え上がる。
そんな大げさな話ではないにせよ、今回会えなかったことが彼女への想いを更に強くしたようだ。
帰京後。
カシスさんから次回の相談を受けた日には、他の女性との約束が入っていたのだが…


「私の方は全然大丈夫ですよ」


あっさりとそう返して、のこのこと会いに行く。
もうそこからは、すっかり彼女に夢中になってしまう私であった。
その後も足しげく博多へ通い、カシスさんとの距離は少しづつ縮まってきたような気がする。
特に、「手を繋ぐ」ではなく「腕を組んでもらえる」ところまでいったのだから、もう大丈夫なんじゃないかな。


そんな風に壮大な勘違いを起こした私は、彼女に告白することを決意したのである。