身の程をわきまえろ!男タカシのアラフォー婚活ブログ

ネット婚活でも意外と何とかなる!?婚活日記

カシスさん⑥遠距離婚活の洗礼

福岡在住のカシスさん(34歳)。
小椋久美子さん似の彼女と、初めての食事に出掛けた後。
一旦はやんわりとお断りされたものの。再びお会い出来ることになって、素直に舞い上がる私であった。


そしてすぐに冷静になる。
初対面の時は鉄板焼き屋さんで食事だけ。
うーん、今回はどうしたものかなあ。
ご飯だけっていうのも味気ない気がするが、とはいえ博多の辺りはほとんど知らない。
仕事で出掛けることはあっても、せいぜい中洲の飲み屋くらいしか行かないし…


天神辺りをブラブラする。私は楽しくても、カシスさんは如何なものだろうか。
そんな風に少し考えていると。


「今回は、私にご馳走させてくださいね」
「博多の街を案内しますから♪」


先手を打った彼女から、そんなLINEが届く。
うん、本当に有難いな。
食事をご馳走になるのはさすがに気が引ける。そこは何とか考えたいが、散策コースをお任せ出来るのは嬉しい限りだ。
そうして、ますますカシスさんに惹き込まれていくのであった。


午後に待ち合わせをして、当日ウキウキ気分で博多へ向かった私だったが。
福岡空港へ到着し、スマホの電源を入れたその時。
彼女からの切ないLINEを目にすることになる。


「本当にごめんなさい」
「どうしても外せない急用が出来てしまって」
「今日時間が取れなくなってしまったんです…」


「もう飛行機に乗られてますよね…」
「またご連絡しますので、本当にごめんなさい」


ありゃりゃ…
繰り返し謝罪の連なるメッセージを眺めながら、しばし福岡空港で立ちつくしてしまう私。
いかんいかん。気を取り直して返信しなければ。


「ご連絡ありがとうございます」
「全然大丈夫ですよー」
「逆にご負担をかけてしまって申し訳ないくらいですし、お休みの日に大変でしょうけど頑張ってくださいね」


「またお時間のある時にでもお会い出来たら嬉しいです」
「ホントお気になさらないでくださいね」


用件を聞くのは野暮ってもんだし、まぁこんなのはよくある話だ。
でもやっぱり、仮に遠距離恋愛することになったら色々とあるんだろうなぁ。未経験の私は、そんな風に思ったものである。


さてと。
福岡空港で12時に一人ぼっちか。
これからどうしたものかな。
せっかく来たんだし、今夜のホテルはキャンセルしてしまって「別府」か「湯布院」辺りにでも行ってみようかしら。
スマホを片手に色々調べてみる私。本当に便利な世の中になったものである。


こうしてカシスさんとの二度目の食事計画は「お一人さまの温泉旅行」へと姿を変えてしまったのであった…