身の程をわきまえろ!男タカシのアラフォー婚活ブログ

ネット婚活でも意外と何とかなる!?婚活日記

リンゴさん④いつかまた逢える

難波の宗右衛門町にあるパブで働くリンゴさん(31歳)。
桜井幸子さん似の可愛らしい彼女は、間もなく2歳の子供を育てるシングルマザーだ。


仕事関係の宴席で訪れ、何度か話しただけの希薄な関係性。
住まいも環境も大きく違うのだから「どうにかなりたい」なんて気持ちは微塵もなかった。


そんな彼女と、たまたま帰りが同じタイミングになった私。途中までご一緒していると。
「東京に戻る前に、良かったらちょっとお茶でもしませんか」
そう誘われることに。
当日は金曜日だったから、明日はただ東京に帰るだけ。特に用事があるわけでもない。
そんな話をしていたからだろう。


突然のお誘いに正直驚いたものの。なんせ相手は、桜井幸子さん似の可愛い女性。
帰る前に「心斎橋」辺りで少しお茶する。
それくらい、別に断る理由もないよね。


「お子さんは平気なの?」
「私なら、10時過ぎだったら全然大丈夫だよ」


そう約束を交わすと、彼女は嬉しそうに自転車で走り去っていく。
小さい子供を抱えて夜のお仕事。
ホント大変なんだろうな。
まだまだ、その程度の印象しかなかった私だったのだが。


翌日。
少し遅れて現れたリンゴさんは、お店で見るドレス姿とは全く違うラフな服装。
メイクも控えめで、どちらかというと幼く見える。少なくとも、お母さんといった雰囲気は感じられない。


「遅れちゃってホントごめんなさい」


自転車に乗ったまま頭を下げる彼女に、なんだか妙な親近感を覚えたものである。
そして、見事な関西弁全開で話すリンゴさん。
心地良いテンポで続く会話のラリーは、とても新鮮だった。


「タカシさんは、他のお客とは違う気がしたんだ」


何だ、それ。
よく分からないお褒めの言葉も頂きつつ。
少しだけのつもりが、ついつい話し込んでしまう私達。
フィーリングが合うってやつなのかな。本当に楽しい時間を過ごせたものだ。


「次は、LINEも無視しないでくださいね」
(すいません、文字に起こしづらくて全て標準語に脳内変換しています…)


そう冗談めかすリンゴさんと別れたのは、かれこれ3時間ほど話してからだった。
それからは時々、LINEや電話でやりとりをすることに。


普通の知り合い。
もちろんそれ以上のものではなかったが。婚活に疲れ気味の私にとっては、貴重な出会いになったように思う。
距離がある故に、何でも話せる女性の友達。
そんな感じだろうか。


「結婚したいんならガンガンいかなきゃ」
「タカシさんだったら、きっと素敵な女性と出会えるよ」


これを機に、私は停滞していた婚活を再開することになる。


そして後日。
リンゴさんとの仲に、進展を見せることになるのだが。
それはまだ、もう少し先の話だ。