身の程をわきまえろ!男タカシのアラフォー婚活ブログ

ネット婚活でも意外と何とかなる!?婚活日記

バナナさん⑩成田離婚ならぬ熱海離婚

バナナさんと付き合い始めて、すぐに出掛けた温泉旅行。
急遽決めたためにおススメの宿はどこも満室で、仕方なく、少しだけ高めの旅館を予約した私だった。


料金はもちろん私が全部出すし、熱海までは新幹線がいいよね。
そんな行動はごく普通だと思っていたのだが。


もうそこからバナナさんは気に入らなかったようだ。


「そもそも熱海に行くのに新幹線とか使わないよ」
「お金はもっと大切にしないと絶対ダメ!」


かなりのご立腹である…


「全額奢ってもらえるからイイ、そんな話じゃないと思う」
「これから一緒に生活しようと考えてるんでしょ」
「初旅行だからといって、そんなお金をかけるなんて信じられない」
「お金にルーズな人は好きじゃないよ」


更にものすごい勢いでまくしたてる彼女。
初対面の頃のマシンガントークを思い出すなぁ。
なんて、悠長には構えていられない私。


もちろん、ろくに稼ぎもなく貯金もないのに、無理してお金を使うのはただの浪費家。
でも。自分で稼いだお金の一定範囲内で遊ぶのは、ごく普通のことなんじゃ…


せっかくの初旅行なんだから、険悪な雰囲気のまま過ごすのは避けたいよね。
なんとか落ち着いてもらおうと、やんわりそんな話もしてみたのだが。


それでもワーワー言う彼女に、私もだんだん気分が悪くなっていくのを抑えられなくなる。
振り返ってみると、成田離婚ならぬ熱海離婚って感じだろうか。


バナナさんへの気持ちが、急速に冷めていく私であった。


少なくとも私は、自分がお金にルーズな人間という自覚はあまりない。
たしかに後輩や部下と食事に出掛けると、お会計は全て私がもつ。
でもそれは、過去に先輩にご馳走になってきたお返しをしているだけ。
世の中って、そうして回ってるんじゃないかな。


何の目標もなく、ただひたすら「貯金することだけ」を生きがいにするのは楽しいとは思えないよ。


なんだかどうでもよくなってきて、そんな話を淡々としていると。
バナナさんからこんな質問を受けることになる。


「貯金っていくらくらいか聞いてもいい?」


今更それですか…
ゲンナリしながら投げやりに答えると、「アラっ」という表情を浮かべる彼女。
続いて出た台詞は次のようなものだった。


「結婚したらお小遣い制にするからね」


いやいや、付き合ってまだ一か月も経っていない。
別にお小遣い制でも構わないが、今の話の流れで「結婚したら」なんてどの口が言うかね。


たぶん、これが決定打だったように思う。


完全に冷めた目で彼女を見つめる私は、明日までどうやって過ごそうか、そればかりを考えていたのだった。