待ち合わせ場所にいたミカンさんは想像以上に可愛らしい女性で、本当にビックリした。

写真では清楚なお嬢様といった雰囲気で、実物とはだいぶ異なる。
それでも、ご本人は写真の女性よりも愛嬌のある顔立ちで、むしろ写真よりもタイプかもしれない。
ちょうど卓球の福原さんみたいなイメージだろうか。

はにかんだ笑顔で挨拶してくれたミカンさんに対して、何だか申し訳ない気持ちになったのが正直なところである。
こんなおっさんでホントごめんなさい、と…

小柄で童顔なミカンさんは、34歳にはとてもみえない。
20代と言われてもすんなりと信じてしまうことだろう。
一方の私は…

いや、やめとこう。
とりあえず、ミカンさんが激しく後悔することのないように、
出来るだけ楽しくお話することを心掛けるしかない。
そんなことを考えながら近くのカフェへ向かうのだった。

ミカンさんからは事前に「少し人見知りする方なので」と聞いていたが、全然そんなこともなく。
道すがらも無理なく会話がはずむ。
まあ私の主観なので何とも言えないが、少なくとも会った瞬間に「帰りたい…」とはならずに済んだようだ。

問題のカフェも、ちょうど席に空きが出たようですんなりと入店。
本当にホッとする。

そこからは普通に他愛もない会話を続け、とても楽しい時間を過ごすことが出来た。
1時間が経ち、そして2時間が経過。
そろそろおいとましようと促すも、「もう少しお話しましょうよ」というお返事。
もちろん私的には断る理由などない。

結局、待ち合わせしたのが15時で、店を出たのは20時近かった…
さすがに初対面の方とここまで話し込んだ経験などない。
その時は、ただただ楽しくて、ひたすら浮かれていたように思う。

こんな可愛い彼女が出来るかもしれない。
私はなんて幸運なんだ！と…