身の程をわきまえろ!男タカシのアラフォー婚活ブログ

ネット婚活でも意外と何とかなる!?婚活日記

続・リンゴさん⑪娘の父親

お子さんと二人暮らしの準備を着々と進めるリンゴさん。
別に同情心が沸いたわけでもないだろうが、そんな彼女を少しでも支えてあげたいな。そんな思いがあったことはたしかである。
保育所の近くで良さそうな部屋を見つけられた私達は、娘さんも交えて早めの夕食をとることに。


「和食の美味しいお店があるんだけど、そこでもイイ?」


子供を連れて入りやすそうなお店など全然ピンと来なかったので、ここは大人しく彼女の後を付いていくと。
そこは、なんだかとっても雰囲気の良い小料理屋さんである。
ドラマ「相棒」で出てくる花の里みたいな感じといえばお分かり頂けるだろうか。
まだ仕込み中にも見えたが、そこはリンゴさんの行きつけ。愛嬌のある女将さんに奥の小部屋へと案内してもらう。


「実はここで少し働いてたんだ」


今のパブに勤める前は此処にいたらしい。どうりで女将さんと親しいわけだ。
「何よ、あんた彼氏できたの?」
「そんなんじゃないですよー」
「いいから紹介しなさいよ!」
久しぶりなのか、しばし楽し気な会話が繰り広げられる。


そして。
実に可愛らしい彼女の娘さん。その父親となる男性と出会ったのも、このお店だって…
常連客だった彼からの熱烈なアプローチで交際を開始。
「私って、昔は意外とモテたんだよ」
「ま、男を見る目は全然なかったけどね」
世間話のように淡々と話すリンゴさんを見ていると。私からはそれ以上、何かを聞く気分にはなれなかった。


「うん、美味いなコレ」


運ばれてきた料理に舌鼓をうちながら話題をそらすと。
さすがに今日のはデートっぽくないよね。どっか行きたいところとかないの?そう彼女に聞いてみる。
すると。


「お弁当作るからさ」
「3人でピクニックでも行かない♪」


こうして、婚活ではもちろん初となるピクニックデートの約束を交わしたのであった。
いや、これはもう婚活って感じでもないのかもしれないけれど。
2人ではなく3人で。
そんな響きもまた、新鮮に聞こえたものである。