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ネット婚活でも意外と何とかなる!?婚活日記

続・リンゴさん⑨恋の両天秤

大沢親分の孫で、劇団ひとりの奥さんでもある大沢あかねさん。
(この娘、可愛くないですか?)
キャラ的に不細工扱いされていたような気もするが、私的には普通にとっても可愛らしい女性。そんなイメージである。


そんな彼女によく似た雰囲気のパインさん(26歳)と、札幌にて初対面を果たすと。
どうやらご本人とは違って実に人見知りするタイプらしい。
「はじめまして」
そう口に出す声が、ずいぶん震えていたものだ。
出来るだけ穏やかに対応してあげなきゃな。そんな風に思うと、何だか私まで緊張したことをよく覚えている。


「今日はココまでどうやっていらっしゃったんですか」


早速近くのカフェまでご一緒しながら、当たり障りのない会話で様子を伺ってみることに。
いきなりお住まいの場所を聞くのも失礼だし。何となくこんな話から切り出してみるのは、既に癖になってしまっているのかもしれない。
多少緊張していたとしても、これくらいはスムーズに会話できるもの。と、思っていたのだが。


「えっ、あっ」
「電車で…」


そう言ったきり、言葉に詰まる彼女。
うん、なかなかの強敵みたいだな…
「緊張してます?」そう聞いてみると。
「はい、ごめんなさい…」「私、人と話すのが苦手で…」
そう言う彼女の本心はもちろん分からない。ただ単に、私を一目見てテンションだだ下がりなだけかもしれないし…
でも、もしそうでないのなら。今日私と会ったことを後悔だけはさせたくないな。
なんて、俄然やる気が沸いてくる私であった。


「緊張してもらえるなんて何だか嬉しいですよ」


カフェに着いて飲み物を選びながら、そんな感じで声を掛ける私。
(何言ってんの?)怪訝そうな顔を向けるパインさんに対しゆっくり言葉を続ける。
会った瞬間に「コイツは無いわぁー」って思われたら、それこそ緊張なんてされないもんですからね。
こんなオッサンでも、一応ちゃんと相手にしてもらえるのは素直に嬉しいものですよ。などと。


あの手この手で話しかけていると、少しずつ彼女の緊張もほぐれてきたのだろうか。
けっして盛り上がったとまでは言えないが。それなりに楽しく会話できたような気もするな。
カフェを出た帰り道。途中までパインさんとご一緒していると、出会った時とはだいぶ違う明るい表情に安堵したものだ。


「今日は本当に楽しかったです」
「それじゃあここで」


すぐにお礼のメールだけ入れると、札幌駅から千歳空港に向かう。
一旦羽田に戻るよりも、そのまま大阪へ入る方が楽だよね。
そう考えて関空行きの飛行機を待っていた時。
「明日はどこで待ち合わせにする?」
リンゴさんからLINEが届く。
それとほぼ同時に、パインさんからもお礼のメールが届いたのであった。


「初対面の男性とこんなに話せたのは初めてでした」
「タカシさんさえ良かったら、また是非お会いしたいです」