身の程をわきまえろ!男タカシのアラフォー婚活ブログ

ネット婚活でも意外と何とかなる!?婚活日記

続・リンゴさん②夫婦に見える

婚活相手とお茶するために大阪まで出てきた週末。
ついでだからと、久しぶりにリンゴさんとも会っていくことに。
そこで初めて見る娘さんは、本当に可愛らしい女の子であった。
リンゴさんのことなど放置してしばらく夢中になる私。


そんな様子を嬉しそうに眺めていた彼女であったが、さすがにうんざりしてきたのか。
「もう早く行こうよー」
娘さんを私に任せて、スタスタお店の方へと歩き出していく。
「2歳でもまだベビーカーって使うんだねぇ」
そんな素朴な疑問を口にしつつ、並んで歩いていると。何だか不思議な気持ちになったものだ。


「これ、普通に夫婦に見えるよなぁ」


慣れないベビーカーを押しながら、深い意味もなくそうつぶやくと。


「じゃあ、ホントにそうなっちゃう?」


これまた冗談めかして返すリンゴさん。
そんな彼女を眺めながら。
この時初めて、一人の女性として意識し始めるようになったのかもしれない。


少し歩いた先にあったのは、実にアットホームな雰囲気のカフェだった。
リンゴさんのお気に入りで、気分転換に時々来るようだ。
どうやらスタッフの中年女性とも仲良しらしい。
「あら珍しい、素敵な紳士じゃないの」
珍客である私を興味深く見つめるおばちゃんは、気さくな笑顔を向けてそう挨拶してきたものである。


それからは相変わらず楽しい時間を過ごすことが出来た。
彼女と会うのは結構久しぶりだが、昔からの友人のように気を遣うことがない。
なぜだかよく分からないが、それは私にとってとても居心地の良いことであった。
遅めのランチを満喫しつつ楽しく語らっていると、気付いたら既に2時間以上が経過している。


「長居させちゃって悪かったね」


そう伝えてお店を出ると、その日はそのまま解散。
東京に戻ろうと地下鉄に乗った私だったのだが。
新大阪に向かう車中でリンゴさんから着信が入る。


「移動中にごめんなさい」
「もうちょっとだけ、会って話せないかな」