身の程をわきまえろ!男タカシのアラフォー婚活ブログ

ネット婚活でも意外と何とかなる!?婚活日記

カシスさん⑩不倫を断ち切れない彼女

彼女に告白するも、あえなく「ごめんなさい」された私。
カシスさんに手渡したプレゼントも返されそうになってしまう…
いやいや、それは勘弁してください。いくらなんでも惨め過ぎます…


「それは今日会って頂いたことへのお礼の気持ちですから」
「良かったら受け取ってやってください」
「だからといって変にまとわりつくほど、無粋な人間じゃないですよ」


そんなやりとりの後で。
カシスさんが少しずつ話をしてくれる。
それは私にとって、それなりにショッキングな内容であった。


どうやら彼女には、東京に気になる男性が居るようだ。
そして、それはたぶん既婚者なのだろう。


「以前ドタキャンしちゃった時にね、彼がこっちに来てたんです」
「私、最低ですよね…」


わざわざ話をしてくれなくても大丈夫なのにな。
そんな風に思いながらも、そこからは彼女の苦しい胸の内を黙って聞くことに。
その男性とはもう5年近くの付き合いになるらしい。
仕事で博多にやってくる彼と一晩をともにする。それが金曜日であれば、そのまま次の日も一緒に過ごす。
だいたい月に1回か2回。そんなことをもう5年も続けていると。


「このままじゃいけない」
「そんなことは分かってるんですよ。いくら馬鹿な私でも…」


そう話すカシスさんの表情は実に寂しげで、今でもよく覚えている印象的なものであった。
だからといって。
私はなんて声をかけるのが正解なんだろう。
そんなことを考えていたことも、またよく覚えているものである…


いや。
そんな男とは早く別れた方がいい。代わりに、私が幸せにするから。
そう伝えるべきだったのかもしれないが。
当時の私は、ただ黙って聞いているだけで。そんな気持ちには全くなれなかったのであった…